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色彩の画家 マティス

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 「ルーマニア風ブラウス」 1940年制作 パリ国立近代美術館所蔵

 * 以下を参考にした。
   「続名画を見る眼」 高階秀爾著 岩波新書
   「アンリ・マティス」 TASCHEN刊
   「バーンズ・コレクション展」1994年

  アンリ・マティス(1869~1954)はパブロ・ピカソとともに20世紀を代表する画家。
  「形のピカソ、色彩のマティス」といわれる。
  
  フランスに生まれ、法律家を目指して弁護士事務所に勤めたが、21歳の時に病気をして入院中のときに絵画に目覚めた。

  1905年、展覧会の会場でマティスなど、それまでの絵画に見られなかったような激しい原色表現をカンバス上に展開してみせる一群の画家たちの作品が一堂に集められ、「フォーヴィズム(野獣派)」と名付けられた。

  その特徴は・・
  ① 画面を単純な二次元の平面に還元する。
  ② 現実にはあり得ないような色彩を思い切って使用して、色の持つ表現力を100%利用しようとした。

  マティスは、自分の描き出す対象が現実にどういう色彩をしているかということよりも、現在自分の画面にどういう色が必要かという表現上の理由によって、実際に使う色を選んでいる。

  また、マティスの形態は単純化され、肉付けや明暗は平面化されて、的確な描線と明るい平坦な色面による構成だけが画面を支配するようになる。


  マティスの絵は日本を含め、多くの国の美術館で所蔵されているが、マティスの絵の収集家としてとくに有名なのは・・
   ・ロシアのセルゲイ・シチューキン 
       収集品はセントペテルスブルグのエルミタージュ美術館が所蔵
   ・アメリカアルバート・バーンズ
       収集品はバーンズ財団が所蔵

  マティスの代表作
  「生きる喜び」 1905~1906年制作 バーンズ財団所蔵
    海の見える田園を舞台として、思い思いのしぐさで憩う16人の男女によって構成されている。ひとびとは、互いの姿には無関心のようにそれぞれの愉しみにひたっている。
    ここでは、個々に構想された人物を異なる技法で寄せ集めた結果、様々の要素の衝突する平面が生み出されている。

  生きる喜び.png
  
  * 部分 
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  「赤い調和」   1908年 エルミタージュ美術館所蔵
    壁とテーブルクロスが同じ赤い色で描かれている。
    左端の方の、テーブルクロス、椅子、床などの区分けははっきりしない。
    窓の外に見える小さな家はピンクで描かれ、室内と同系色となっている。
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  「ダンス」    1909~1910年 エルミタージュ美術館所蔵
    踊り子たちは手をつなぎ、活気に満ちた円を作っている。
    楕円の右側への傾きは右回りの動きを連想させ、ダンスの不規則なエネルギーを強調している。
マティス ダンス.png

  「大きな赤い室内」 1948年制作 パリ 国立近代美術館
    画面のほとんど全部が、燃えるような赤で塗りつぶされている。
    画面構成は単純で、上半分には壁にかけられたデッサンと油絵、下半分には丸いテーブルと四角いテーブル。
    奥行きを排除し、画面の平面性を強調している。
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