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オピオイド鎮痛剤 [医療]

オピオイド鎮痛薬.png
<オピオイド鎮痛剤>

  * アメリカの週刊誌「TIME]の最新号に拠る。

 アメリカではオピオイド鎮痛剤の中毒と副作用が問題となっている。
 2015年の1年間に、オピオイド鎮痛剤の過剰投与で亡くなった人は33,000人に達する。

 オピオイド鎮痛剤を常用する人の多くは、副作用を軽減するための薬を必要とする。
 例えば、吐き気を抑えるための薬、テストスタロン(男性ホルモン)をコントロールするための薬、あるいは腸の内面にあるレセプターが麻痺し腸の活動が不活発になった場合の薬など。

 鎮痛剤の使用をやめられなくなった場合に、禁断症状を軽減することにより、使用の中止を手助けする薬もある。

 2016年にアメリカ全体で、オピオイド鎮痛剤の処方箋が3億3,600万枚発行され、製薬会社に86億ドル(9,460億円)の収入をもたらした。また、オピオイド鎮痛剤の副作用に対処するための市場は30億ドル(3,300億円)にまで膨らんでおり、2022年にはそれが60億ドル(6,600億円)に達するとみられている。

<副作用に対処するための薬>
naroxone.png

 製薬会社は、オピオイド鎮痛剤の販売で数十億ドルを稼ぎ、さらにその過剰投与からくる副作用のための薬で数十億ドルを稼ごうとしている。

 副作用に対処するそうした薬は確かに必要なものである。そうした薬を処方された人が救急外来に駆け込む確率は63%減少したという調査結果もある。必要な薬を必要な人に適正な価格で提供されるようにしなければならない。

 副作用に対処するそうした薬は、特許切れで安価に提供されていた。自治体は利用の促進を図り、処方箋なしで市販薬として購入も可能になってきた。また、中毒者に対応するため自治体や病院自身もそういう薬を大量に購入している。

 しかし、ここ数年の間に製薬会社はそうした薬の価格を大幅に引き上げている。ある薬は9ドル(990円)から220ドル(24,200円)へ引き上げられた。こうしたことから、製薬会社は巨大な利益を得るようになってきている。また、製薬会社は薬の特許が切れると、少し効用を加えたものを出して新たに特許を取得し、独占のうまみを持ち続けている。

 オピオイド鎮痛剤の服用に伴う便秘のための薬は近年、利用が急拡大し、薬の価格が上昇するとともに製薬会社の利益も増大している。2014年の販売額は19億ドル(2,090億円)で、2022年には28億ドル(3,080億円)になるものとみられている。3年前にはオピオイド鎮痛剤の服用に伴う便秘のための薬は1種類のみであったが、2019年には8種類に増える見込みである。

 ある専門家は、「製薬会社が病気を作り出し、その治療のための薬を売っているようなものだ」という。議会でもこうした薬の価格引き上げを問題視するようになっており、規制が必要との声も強まっている。

  * 日本では厳しく規制されている。
    2年前には、トヨタ自動車の新任のアメリカ人女性役員が違法薬剤を密輸したとして逮捕された。

 
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