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アメリカで六つ子の誕生 [インターネット情報]

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  CNN電子版によると、先月、アメリカバージニア州で黒人の夫婦に六つ子が生まれ、順調に育っている。夫婦は17年間、子供を作る努力をした末での初めての子供であった。3人の男の子と3人の女の子である。30週で帝王切開により出産した。それぞれの体重は797グラムから1,332グラムと小さい。母親は既に退院した。赤ちゃんたちはまだ新生児集中治療室にいる。

  以下、「ふたごの話、五つ子の秘密」という本から、多胎児に関する情報を拾ってみた。
   (著者は鹿児島市立病院院長(当時)の武弘道さん。講談社1998年刊)

1 ふたごにかんする基本情報
(1)ふたごの出産率は、世界全体では出産80回に1回であるが、人種によって差がある。黒人が最も多く、次いで白人。東洋人が最も少なく、中でも日本人は最低の部類。

(2)ふたごをはじめとする多胎児の出産は、1975年ころより、不妊症治療に排卵誘発剤が使われるようになり、急激に増加している。増加は二卵性双生児の増加である。

(3)ふたごを生みやすい女性の共通点は、高齢の、体重が重く、背が高く、すでに何人か子供のいる人。

(4)ふたごの出産の場合、単胎児と比べて10倍の率で未熟児が生まれる。

(5)近年のふたごをはじめとする多胎児の増加は、排卵誘発剤のほか、周産期医療(妊娠22週から生後1週までの医療)の進歩で死亡率が低下したことの影響も大きい。

2 日本の五つ子
(1)古くから五つ子、六つ子が誕生した記録はある。しかし、そのうち一部にせよ、新生児期を過ぎて育つケースはまれであった。ましてや全員がそろって育つことはなかった。

(2)しかし、この本が出版された1998年時点で、全員がそろって育った事例として1976年、1980年、1981年に生まれた五つ子3例を挙げている。
   (現在は、それよりも増えている)

(3)1976年ならびに1980年の五つ子はいずれも鹿児島市立病院で生まれた。これらの出産は日本全体に五つ子フィーバーを巻き起こした。

3 幸せとはならなかった五つ子の例
(1)1934年にカナダで生まれた五つ子は、全員女の子でしかも全員そろって元気に育ったので、世界中から注目された。

(2)カナダ赤十字は、このディオンヌ姉妹のためだけに家の近くに病院を建て、数人の看護婦や雑用係を雇った。隣のアメリカからだけでも3百万人の見物人が押し寄せた。
 
(3)五つ子の父親は、五つ子の写真、コマーシャル、映画出演などでお金を稼ぎ、大変なお金持ちになったという。

(4)その後、二人は亡くなり、残った三人も自分たちを見世物ににした父親を大人になってから憎んだ。母親も、結局、12人もの子供を産み、一人一人に愛情を注ぐ暇もゆとりもなかった。三人は、アル中になったり、神経症を病んだりして苦しんだ。

(5)日本の五つ子の親は、このディオンヌ姉妹の失敗事例を参考に、マスコミに子供たちがつぶされることのないよう配慮して育てた。